相模原市のN様邸棟板金補修・屋根塗装・外壁塗装本日は,棟板金・サイディングコーナーの補修工事です。

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相模原市のN様邸棟板金補修・屋根塗装・外壁塗装本日は,棟板金貫板交換工事です。

2020/04/12

棟板金貫板交換工事

本日の作業内容は、棟板金貫板交換工事です。

棟板金は屋根の頂上部分や四隅に設置されている板金です。屋根の下地に葺いた屋根材は棟部分で必ず隙間ができてしまいます。この隙間をカバーすることで雨水の浸入を防ぎ、屋根材を固定するために棟板金は取り付けられています。


棟板金を設置するためには、まず板金を固定するための貫板(芯木とも呼ばれる部分、板金を留めるための部材)を棟に固定していきます。そして固定された貫板に板金を被せ、釘で取り付けられています。

正しい施工が行われていても起こってしまう可能性のある棟板金の飛散や剥がれ、なぜ起きるのでしょうか?その原因は板金を貫板に取り付けるときに使用した「釘」が「浮いてくる」ことによって引き起こされているのです。


想像していただくとどなたでもお分かりいただけると思うのですが、貫板に固定するための釘が浮いてしまえば板金の固定力が弱まりますよね。当然板金自体が浮いてきてしまいます。軽度な状態であれば風が吹いてもパタパタと煽られる程度で済みますが、徐々に釘の劣化がいたるところで出てくると棟板金全体の固定力が弱まり、浮いてしまいます。このような状態のところに強風や台風が吹くことで飛散や剥がれへと発展してしまうのです。

 

金属の伸縮によって釘が浮く

屋根は遮るものなく年中太陽の熱に晒されています。夜になれば当然気温が下がるという気温差がある環境の中で私たちの生活を日夜守ってくれています。実は金属には熱を持つと伸びるという性質があります。そのため例えば夏場などは日中、太陽の熱を受けた棟板金は著しく温度上昇し、膨張を起こすことで貫板に打ち付けられた釘が膨張とともに浮いてきます。逆に夜間や冬場には膨張した板金が収縮して釘を取り残したまま元の位置に戻ります。こうした気温差による板金の伸縮によって釘の浮きが起こりえるのです

 

釘の腐食(錆)に起因する浮き

私たちが現地調査で屋根に上らせていただくと棟板金の固定に鉄釘が使用されているケースを多々見かけます。特に築年数が古い家屋にこの傾向が強いのですが、ご存じの通り鉄は水分によって錆が発生しやすいという性質を持っています。そして錆びて膨張した鉄釘が釘穴を広げてしまうことで固定力が弱まり徐々に釘が浮いてきてしまうという状態を招いてしまうのです。

 

木製の貫板の劣化・腐食による影響

最大の原因は棟板金を固定している木製の貫板の劣化や腐食です。釘の浮きや錆によって釘穴が広がってしまったなど不具合が発生するとその部分から棟板金の内部に雨水が浸入してしまうことになります。棟板金は屋根の上にあり、雨を遮るものがないため当然雨の影響を直接受けてしまいます。特に木製の貫板にとって水分は大敵で、長期間にわたって浸入された雨水が貫板の劣化を早まらせることになります。当然腐食し、もろくなった貫板は釘を固定する力を失い、全体的な釘の浮きや抜けにも直結します。
貫板が腐食してしまえば「浮いてしまった」「抜けてしまった」釘の打ち直しをしたところで貫板に釘を固定する力はありませんから、浮きや抜けなど同じことを繰り返すだけなのです。

 

今回は、貫板を交換致しました。

棟板金をステンレスビスで止めて、ビス頭はシール処理致しました。

 

次の工程は、サイディングコーナー交換工事です。

 

 

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